「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」「ジョイランド わたしの願い」「ボルテスV レガシー」「徒花-ADABANA-」
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■サムネ画像は:映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」© & TM DC © 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
■産経新聞の映画担当記者が試写会で見た4作品をレビューします。
■「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」
社会現象と化した「ジョーカー」(2019年)の続編。再びトッド・フィリップス監督がメガホンを取り、ホアキン・フェニックスがジョーカーことアーサー・フレックを演じた。逮捕されたフレックは精神科病院に収容され、リーという女性と出会う。リーを演じるのは歌手のレディー・ガガ。今年最大の話題作だろう。
■「ジョイランド わたしの願い」
因習に縛られた社会にあえぐ人々を、サーイム・サーディク監督が描く。カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門審査員賞とクィア・パルム賞を受賞した。舞台はパキスタン。伝統的な社会で自分らしさを求め、行き場を失う人々の姿が胸に迫る。
■「ボルテスV レガシー」
昭和52年の日本のロボットアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」(テレビ朝日系)を、フィリピンで実写化した。今回はフィリピンのオリジナルストーリーで、家族愛の強さという国民性が前面に出て、令和の日本では考えつかないようなストーリー展開となっている。
■「徒花-ADABANA-」
自分のクローンによる延命治療が実現した近未来を舞台に、甲斐さやか監督が人の生死の意味を問う。カズオ・イシグロ原作の映画「わたしを離さないで」を思わせる物語。映像と雰囲気は悪くないが、やや観念的過ぎる印象も。
■ナビゲーター 德重翠(木村きょうや声優・ナレータープロ養成塾)
■「シネマプレビュー」では、産経新聞文化部の映画担当記者が試写を見た感想を率直にレビューします。メジャーな作品から、上映館数の少ない玄人好みの作品まで、幅広くセレクト。単館上映の作品は観るのをためらいがちですが、記者による踏み込んだ感想で「観に行きたくなる」こと必至。新聞社としての信頼と自信を持って魅力をお伝えします。
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